「音大受験を決めるまでのお話」
ほんとに最初の最初のきっかけは、中学生の時に友達が「医者になりたい」と言って、
1人は東京の高校へ、もう1人は地元の高校へ進学しました。
地元の高校へ進学した友達は、小学生の時に病気をして手術を受けていました。
そういう経験から、自分は小児科の医師になりたい、と言っていました。
そんな話を聞いていて、2人は今から目標を持っていてすごいなって思ったんです。
私は、毎日の緊張に耐えることで精一杯でした。
思えばあのころから、私のパニック障害は始まっていたんですね。
それから、中3になると今までピアノを習ってた人たちが次々とやめていきました。
「受験のため」。
勉強に集中したいって理由で次々とやめていきました。
「はて、私はいつやめるんだろう」
って考えました。
成績、かなり危なかったんです(^^;)
「これは、じゃあもったいないから音大でも目指そうか??」
なんて気持ちで、それから東京の先生に習うことになりました。
こちらから習いに行くのではなく、先生のほうがこちらに教えにきてくれていました。
そのレッスンの厳しいこと!
手の置き方、
足の形から指導され、
「この曲をどんな風に弾きたいか、そしてそれを聴衆に伝えるにはどうすればいいか」
なんてことの質問ぜめでした。
「この、くそじじい」
って思ったのは言うまでもありません(^^;
んなこと、中学生が答えられたら天才じゃない?
って思ってました。
そのレッスンは高校まで続きますが、私は悩んだんです。
このまま音大を目指すの?って。
今から決めてつまらなくない?
もっと他にやりたいことあるんじゃない?
迷ったままのピアノは、正直な音を出します。
あのころの音、しっちゃかめっちゃかでした。
そしてパニック障害になり、不登校。
1度、「ピアノができるんだから保育士になれるんじゃない?」
って思って、いろいろ調べてた時期があります。
保育士は、本当になりたいって思ったんです。
でも、無理だと分かりました。
パニックがあるからです。
体が丈夫じゃないと務まらない仕事。
それから、「カウンセラーになりたい」って思った時期もありました。
自分がいろんな経験をしてきたから、それを活かせるんじゃないかって。
またいろいろ調べました。
でも、これも無理だと分かりました。
人に悩みを聞いたり、それを解決するお手伝い、ですよね、カウンセラーって。
私は、一緒に悩みを背負ってしまいそうでした。
それじゃ、務まりません。
なりたいことと、なれることの違い。
それを、嫌ってほど実感しました。
ピアノは、まだ宙に浮いたままです。
中2の時にきたグランドピアノは、悲しい音しか出しません。
そんな時、同じ部活の友達が、音大に向けて頑張ってる姿をみました。
彼女はピアノじゃなくて声楽だったんですが、
なんて楽しそうに歌ってるんだろうって、
なんか心の中のモヤモヤが晴れそうでした。
私も、まだ頑張れる??
考えたんです。
この2、3年の間に、普通の高校生よりも何倍もいろんな思い、苦労をしてきた。
その思いを、そのまま音にぶつけたらいいんじゃないかって。
音は正直だから、心の中の深い思いも表現できるんじゃないか。
私が苦労したことも、みんな無駄にならないんじゃないか。
そう考えたら、「やっぱり音大受験をしよう」って決めたんです。
無名でいい。
地位や名誉なんかいらない。
ただ、自分の体験した思いを音にしたい。
だから、私は今、音大受験を目指しています。
music by Sora Aonami