「ピアノのこと」
思えば、やりたくてやったんじゃなかったなぁ。
結構そういう人多いと思うけど、最初は親にやれって言われて。
なにぶん、幼稚園児だったし連れていかれるがまま。
最初に連れていかれたのは、某楽器メーカーの音楽教室。
集団でやるやつ。
「はい、みんなで歌いましょう〜!」とか、「リズムを手でたたきましょう〜!」
とか、集団生活が大の苦手な私はレッスンごとに泣いていたような・・・。
あとから親に聞いた話によると、親も集団でピアノを教えるところには入れたくなかったらしい。
でも、知り合いの絡みで仕方なく入れたらしい。
親子してイヤイヤ通ってたんだから長続きするはずもなく、半年でピリオドが打たれた。
そのあと、親は個人の教室に通わせようとしたからだ。
1件目に見学した先生のレッスン風景。
「こえ〜!」
が第一印象でした。
見学していた私たち親子がちょっとでも物音を立てようものなら、
「しっ!!」
ってにらまれた。
おいおい、幼稚園児に1時間じっとしてろっていうのが無理な話だろって母は思ってた。
当の私は、へらへら遊んでいたが・・・。
厳しいレッスン風景の見学が終わったあと、その先生は私たちにこういった。
「私の専門は声楽ですが、ピアノをコンクールに出せるぐらい教えることができます」
この一言で、母はさっさと帰ろうと思ったらしい。
自信満々なあの態度はどこからくるのでしょう。
やってて楽しいのが音楽だと思うのに、全然楽しそうじゃなかった。
「うまくなりたいなら、大好きになれる先生をさがしなさい」って、
どこかのおじさんがテレビで言ってたけど、正にその通り!
ビバ!テレビのおっさん!
次に行った先生が私の運命の先生です。
S先生は大学出て1年の若々しい先生。
自宅で子ども中心に教えてました。
母は会ってすぐに、このへらへら幼稚園児を任せることを決めたらしい。
レッスンは週1回、30分。
その間にいろんな注文してたなぁ。
ピアノの中の仕組みを見せないと弾かないって言って、蓋をはずさせたり。
曲が合格になるとシール貼れるんだけど、わざと真ん中の文字に貼ったりしてた。
ほんとに楽しかったなぁ。
S先生はそのあと結婚したんだけど、1年は教えてくれてました。
でも、旦那さんの転勤で遠くに行っちゃうことになって、泣く泣くお別れ(泣)。
プレゼント交換しあって、「さようなら〜、また会おうね〜!」って。
私はまた次の先生をみつけて、ピアノを続けておりました。
今度の先生は年配の先生だけど、そこに通うようになったらグンと伸びて、
「あらあらあら?」という間に、その教室の学年トップ。
でもね、その時の私はトップを守り続けることしか考えてなかったよ。
音楽の楽しさとか、忘れてました。
合唱祭の時の伴奏もやらせてもらったけど、「ピアノ的」な弾き方してしまって、
ダメな伴奏でした。
そのうち、高校に行ったら部活で行けない日が多くなって、パニックにかかって、
もうこれは辞めるしかないのかなって思ってたとき、1通のハガキがきました。
S先生が、こっちに戻ってきたという、引越しのしらせでした。
もう嬉しかった!!!
ずっと年賀状のやりとりはしてたけど、10年会ってなかったのでもう会えないかもって思ってました。
そこで早速、S先生のところへ出戻り。
また、楽しい音楽生活が始まりました。
2人でレッスン中にコーヒーブレイクしてます。
先生の妹のNちゃんも、10年前は高校生だったのに今はバイオリン教えてます。
私も「サザエさん」のマスオさん並に習ってます(笑)